森林・樹木葬

当会が考える樹木葬とは

 樹木葬墓地には日本方式とドイツ方式があり、新たに植樹を行い墓標にする<日本方式>に対して、<ドイツ方式>は既存の自然林の樹木を墓標にする方法です。当会では、北海道の広い大地の森林や自然景観を損なわないドイツ方式を指向し、「森林・樹木葬」と命名しました。


森林・樹木葬は以下の特長や効果があります


1.森林保全や森づくりに寄与します。

2.花や木などに囲まれた自然の中で安らかな「永眠」が叶います。

3.個人墓や夫婦墓が多く、継承が不要なので家族や子孫などの負担が軽減されます。

4.墓石に比べて低費用でお墓が確保できます。

5.林業の中間収益(墓地利用料)確保、雇用創出、墓参や催事参加者による交流人口増加などの経済効果が期待できます。


これまでの活動


1.当会は森づくりの方策として、森林トラスト運動とともに「樹木葬墓地の事業化」に早くから着目。 

2.機運の高まりを受け、2012年に岩手、東京、千葉にある先行事例の視察や道内動向の情報収集。

3.ドイツ型樹木葬墓地の北海道普及を提言されている上田裕文氏(※1)を講師に「森林・樹木葬セミナー」を主催するなど、道内の気運向上と醸成活動。

4.会報「森のささやき」により、森林・樹木葬に関する当会の取り組みなどの情報発信。

5.樹木葬候補地の参画や森づくりの技術的支援など、今後の森林・樹木葬に対する「当会の役割」を検討。

6.2014年以降は上田裕文准教授と連携し、調査研究や情報提供などを実施。


(※1)上田裕文氏について・・・北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。ドイツ留学中「ドイツ型樹木葬墓地」を研究され、帰国後には北海道新聞などのマスコミや多くのセミナーなどを通じ、北海道における「森林・樹木葬」の意義と必要性を提唱。道内の普及に向けて活動中。著書『こんな樹木葬で眠りたい』(旬報社、2018年)ほか共著多数。



今後の取組み


当会は森づくりを目的に、北海道内の自然林(天然林)を活用したドイツ方式の森林・樹木葬に関しする以下について、推進します。

1.樹木葬墓地に関する情報の提供やアドバイス。

2.墓地活用に関する森づくりの指導やコンサルティング。

3.森林の維持造成や森林の利活用を目的とした樹木葬墓地計画書の作成。

4.利用者の募集業務。